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「妖精の恋人」という意味を持つ妖精で、若くて美しい女性の姿をしておりその姿が誰が見ても美しく、アイルランドの詩人はほとんどがリャナンシーに心奪われたとも言われているほど。アイルランドの緑の丘に現れます。
リャナンシーも人間の男性に愛を求めるようで、リャナンシーの愛を受け入れた詩人は詩の才能を与えられる代わりに、精気を吸い取られ命が削られていったそう。数多く素晴らしいケルト文学の作品が残されながら多くの作家が短命だったのは、このリャナンシーの仕業だと言われています。
メロウ(merrow)人魚の妖精で、女の妖精と男の妖精がいると言われています。人魚、マーメイドと聞くと美しい姿を思い浮かべる方も多いかと思いますが、女の妖精はまさにその美しい姿。男の妖精は醜い姿をしているため、女の妖精は人間の男性を好んだそう。
そのため人間の中にはメロウと結婚した人もいたそうですが、漁師からはメロウが現れると嵐が来るとしてあまり歓迎はされておらず、メロウと結婚すると人間ではない子供が生まれたと言われています。
デュラハン(Dullahan)首のない妖精で、ゲール語では”首がない”という意味のGan Ceannと呼ばれます。男性として描かれることが多いものの、女性の姿であるという説もある死を予言する妖精。
デュラハンは騎士の姿で馬に乗っていますが、首から上はなく片方の手で手綱を持ちもう片手に自分の頭を持っていたり顔の書かれた盾を持っていたりと奇妙な姿をしています。アイルランドなどケルト社会で語り継がれたものではありますが、日本のゲームなどでも出てくる比較的有名な妖精です。
プーカ(Pu人間に幸運も悪運ももたらす山や丘の妖精で、変身が得意であると言われています。人の命を奪うこともあれば恩恵をもたらしてくれることも。黒い馬の姿で描かれることが多いですが、鷹や山羊、犬の姿で現れることもあります。言葉は古代アイルランド語の牡山羊を指す言葉に由来しており、気分によってさまざな姿に変身するそう。夜になると人間を背中に乗せて田舎を物凄いスピードで駆け回り、その人間に恐怖を与えると言われています。
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